初心者の動画が「なんか素人っぽい…」となる原因は、センス不足というより “決まっている地雷を踏んでいるだけ” のことがほとんどです。
ここでは、現場でも本当によく見る 7つのミスを、なぜ起こるか/どう見えるか/最短の直し方でまとめます。
ミス1:音を軽視する(カメラ内蔵マイク頼り)
なぜ起こる?
映像は目に見えるけど、音は見えないので軽視しがち。でも視聴者は「聞き取れない」と一瞬で離脱します。Wistiaも“音が理解できないと体験が悪化する”として、環境・マイク距離・マイク種類が重要だと整理しています。
よくある症状
- 声が遠い/こもる/部屋の反響が強い
- エアコン・外音が大きい
- 音量がバラバラで疲れる
直し方(最短)
- 口に近いマイクにする(ピン/ブーム/卓上):距離が最優先
- 静かな部屋+反響を減らす(カーテン・布・ラグ)
- 編集で整音する前提でも、まず「録り」を良くする(救済には限界がある)
ミス2:照明を用意せず「暗い・汚い」まま撮る
なぜ起こる?
部屋の照明や窓光で何とかなると思って撮る→顔が暗い/影が強い/肌がくすむ。照明は映像の印象を大きく左右し、基本として「キー・フィル・バック」の考え方がよく使われます。
よくある症状
- 顔が暗い、目に光が入らない
- 影が濃くて怖い印象
- 背景が明るすぎて主役が負ける
直し方(最短)
- まずはキーライト1灯でOK(斜め45度+少し上)
- 影が強ければ、反対側に白い壁/紙で“フィル”を作る(買い足しより先)
ミス3:手ブレ放置(見てる人が疲れる)
なぜ起こる?
「スマホ/手持ちでもいけるっしょ」で撮る→揺れが気になって内容が入ってこない。Wistiaも“shaky footage(ブレ)”を典型的ミスとして挙げ、安定化の重要性を明記しています。
よくある症状
- 画面が揺れて酔う
- “安っぽい”印象がつく
- 編集でズームや手ブレ補正して画質が落ちる
直し方(最短)
- 三脚(or 固定)を最優先:iPhoneでも「何より三脚」と明言
- 手持ちなら体の支点を増やす(肘を締める・壁に寄る)
- 「動かすなら目的がある動きだけ」にする
ミス4:構図が雑(余白が変・背景がうるさい)
なぜ起こる?
撮れてればOKで進める→主役が真ん中ドン、頭が切れる、背景が散らかる。構図の基本として「三分割(Rule of Thirds)」は定番で、被写体をラインや交点に置く考え方が整理されています。
よくある症状
- 顔が大きすぎ/小さすぎ、頭が切れる
- 背景の物が目立って主役が弱い
- 視線の前が詰まって窮屈
直し方(最短)
- グリッドON → 三分割で目線を上1/3に
- 背景は“情報量を減らす”(余計な物を撤去)
- まず「寄り」「中」「引き」のどれかを決めて毎回固定
ミス5:オート任せで色が変わる(ホワイトバランス迷子)
なぜ起こる?
オートWB/オート露出のまま長回し→人物の動きや明暗で色味が変わり、見ていて不自然。Nikonはホワイトバランスを“カメラ内 or 編集で調整できるが、カメラ内で正しくすると後が楽”と説明しています。
よくある症状
- 途中から急に青い/黄色い
- カットごとに肌の色が違う
- 編集で直しても不自然な箇所が残る
直し方(最短)
- 室内の固定撮影なら WBはマニュアル固定
- 同じ場所で撮るなら設定も固定して「統一感」を作る
- どうしてもオートになった素材は修正が難しい前提で、次回から予防(“まずオートを切れ”系の助言は編集コミュニティでも定番)
ミス6:Bロール(補足映像)が足りず、編集で詰む
なぜ起こる?
撮影=インタビュー/喋りだけになりがち→編集で切ると絵が飛ぶので、テンポを作れない。撮影計画(ショットリスト)で必要カットを整理する重要性は、ショットリスト解説でも強調されています。
よくある症状
- 喋りが長くて単調
- “言い直し”を切れない(絵が途切れる)
- 編集がもたつく
直し方(最短)
- 撮影前に「喋りの内容を補う映像」を3〜5個だけ決める
- 例:手元、作業風景、画面、商品アップ、場所の引き
- ショットリストを作る(最低限、撮るべき画角を箇条書き)
ミス7:音楽・素材の権利を後回し(公開直前に爆発)
なぜ起こる?
「とりあえず好きな曲を入れる」→YouTube等ではContent IDで自動検出され、Content ID claimが付くことがある。YouTubeヘルプは、アップロード時にContent IDでスキャンされ、一致するとクレームが付く仕組みを説明しています。
よくある症状
- 公開後に収益化が制限/広告が付く/ブロックされる
- クライアント案件で差し替え地獄
- 急いでBGMを変えて全体のテンポが崩れる
直し方(最短)
- 最初から「使っていい音源」ルールで運用
- YouTube運用ならContent IDの前提を理解して選ぶ
最後に:初心者が“最低限”守るべきチェック(30秒)
- 音:口に近いマイク?聞き取れる?
- 光:顔が明るい?影が強すぎない?
- ブレ:固定できてる?
- 構図:三分割・背景スッキリ?
- 設定:WB固定?色が変わらない?
- 素材:Bロール足りる?(最低3カット)
- 権利:BGM/素材は使ってOK?


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